消防点検の内部観察とは、
『6年ごとの実負荷試運転』のかわりに『内部観察による点検』で代用できる
と消防庁が認めた点検です。
弊社の『内部観察』では
・消防法に基づいた
・お客様の立場に立った
・最適のご提案
ができるよう努めています。
①『6年ごとの負荷運転』が必要な理由とは?
通常の点検整備の際には、毎回『無負荷試運転』を繰り返し、
燃料の不完全燃焼の状況が続きます。
1)排気管系に未燃焼物の蓄積
2)ターボチャージャーのブロア翼やタービン翼に、未燃焼物の付着
3)シリンダ内の未燃焼物の残留や潤滑油の劣化
等が発生します。
よって、6年ごとに実負荷運転(定格出力の30%以上)をおこなって、
排気系の未燃焼物を吹き飛ばし、
詰まりや煙道火災を防止することを目的としています。
②なぜ『負荷運転』を『内部観察』で代用するのか?その条件は?
1)病院や連続操業の工場などのように、一時的な負荷切替時の停電(瞬停)が難しい現場
2)非常用発電装置の容量が大きく、また設置場所が高層ビルの屋上であったり、
街中や駅前などの地下に設置されているなど、物理的に大容量の疑似負荷装置が
搬入できなかったり、接続配線できない場合
等の場合に適用されます。
③『内部観察』の具体的な点検項目とは?
1. 過給機のコンプレッサー翼(空気側)の観察
2. 過給機のタービン翼(排気側)の観察
3. 過給機出口からの排気管内部の観察(目視および内視鏡による)
4. 燃料噴射弁の噴霧圧力の確認・調整
5. シリンダヘッドの燃料噴射弁取付け孔から、内視鏡を挿入しての
シリンダ内部・シリンダ壁・吸排気弁・ピストン頂部などの観察
6. クランクケース側からのピストンリング、シリンダライナの観察
7. 場合によっては、シリンダヘッドの開放によるシリンダ内部の観察
8. 潤滑油の成分分析
9. 冷却水の成分分析
※ 観察によって、異常や不具合箇所が発見された場合は、整備・修繕が必要となる場合があります。
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