こちらは、産業用エンジンメンテナンス.comを運営する中田エンジンが実施した
非常用発電装置の冷却水漏れ修繕&第四種点検の事例となります。
三菱のパッケージ型非常用発電機(パッケージ型式:PG78QY、エンジン型式:S6S9)で、
以前、お客様から「非常用発電機から冷却水漏れがあるので直してほしい」とお問い合わせがあり、現地調査を実施しました。
ラジエータキャップテスターを使用し、圧を加えて漏れの確認をした結果、
ラジエータホースのホースバンドの緩みが原因であるとわかりました。
それ以外にも冷却水の濃度が低下していたこと、不純物が混入していたこと、
納入後4年でメンテナンスが必要な箇所があることから、
ラジエータホース、潤滑油、冷却水、エレメントの交換などを提案しました。
今回は提案した作業を発注していただき、修繕&点検作業に伺いました。
作業内容は、消防法に則った毎年の予防的保全作業に該当する
4年目の第4種点検相当とし、
・潤滑油、冷却水交換
・潤滑油エレメント、燃料油エレメント交換
・ラジエータホース、ホースバンド交換
・Vベルト交換
・燃料弁噴射圧力調整
・バルブクリアランス計測調整
・油圧低下スイッチ、水温上昇スイッチ動作試験
・保護装置試験
・無負荷試運転
等を行いました。
作業後、無負荷試運転での冷却水漏れはなく、正常に運転できるようになりました。
また、バッテリーの交換時期が来年度となっていましたので、
そちらの次回交換を提案させていただきました。