こちらは、産業用エンジンメンテナンス.comを運営する中田エンジンが実施した
消火ポンプ用エンジン(S16N-PTK)の始動空気用電磁弁交換の事例となります。
以前より当社でメンテナンスさせていただいているエンジンで、
お客様より「始動空気用電磁弁の出口側からエアが漏れているので修理してほしい」と
ご依頼を頂きました。
調査に伺い、電磁弁を分解して点検・清掃を行いましたが、
固着や腐食がはげしく交換必須となり、ストレーナからもエア漏れが確認されました。
↓電磁弁内部のピストンリングがリング溝の中で固着し広がらなくなっている。
内部のシールなど単品での供給が無いため、今回は電磁弁とストレーナのアッセンブリを調達し、交換作業を実施しました。
電磁弁の取り付け前に、配管内の状況確認のために、ストレーナの入口配管にウエスを当て、空気槽の出口弁を少し開けたところ、ウエスは写真のように茶色くなりました。
配管内の錆と水気の含有が確認できました。
この錆と水分が原因で電磁弁が固着し、エア漏れが発生したと思われます。
始動空気用電磁弁とストレーナを新品に交換し、エア漏れは解消されました。
交換完了後、エアラインを開放し、入念に漏洩の確認をしました。
試運転でも正常に始動し、動作後もエア漏れはなく問題のない事を確認しました。