こちらは、産業用エンジンメンテナンス.comを運営する中田エンジンが実施した、
工場の非常用発電機のメンテナンスの事例です。
ヤンマー製の非常用発電機AP80A、エンジンは4TN100TL-GMです。
納入から20年程経過していますが、これまでほとんどメンテナンスされていないということで、オイル、冷却水、消耗部品等の交換、点検をご依頼いただきました。
このうち、冷却水の劣化が著しかったので紹介します。
左が抜き出した旧冷却水、右が用意した新冷却水です。
新品は若干透明度のある緑色をしていますが、抜き出した冷却水は茶色く濁っており、見た目からも明らかに劣化していることが分かります。
実際、クーラント濃度を計測すると23%まで低下していました。(通常35%程度)
他、サーモスタットの破損などがみられましたが、事前に交換予定していた部品でしたので新品と交換し、その後35%に調合した新冷却水を張り込みました。
劣化した冷却水の使用は、冷却水経路の腐食や、ラジエータの詰まりの原因になります。
運転時間に関係なく、2年ごとの定期的な冷却水交換を推奨しています。
冷却水管理については、下記ページもご参照ください。