消防点検:バッテリーの点検とは?寿命は?

バッテリーの大事な役割は。。。

非常用発電機の始動方法は、2パターンあります。

電気式スターター起動』 と 『エアースターター起動』 です。

 

バッテリーと電気式スターターの大事な関係。。。

セルモーターとも呼ばれる電気式スターターはバッテリーを電源として停電時に起動します。

非常用発電機のバッテリーには鉛蓄電池が使用されている場合が多く、

このバッテリーの管理点検をしっかり行うことで、災害・停電時にも非常用電源として、

確実にエンジンを起動させ、発電~電源供給を行うことができます。

 

バッテリーの種類と点検方法は?

  ①開放型 ( ベント型 )

・開放型のバッテリーには触媒栓がついています。

メンテナンスが必要 ( バッテリー液補充等 )

   ・点検の際は、『 バッテリー電圧バッテリー液比重 』を計測します。

 

  ②密閉型 ( 一部制御弁方式有り )

メンテナンスフリー

   ・点検の際は 『 電圧内部抵抗 』を計測します。

 

 

実際の点検事例をご紹介。。。

写真1

 開放型

【点検事例:HS-200】

計測結果

1セルの電圧 :2.13v

比重 :1.241 @19.8℃

標準換算:1.241 @19.8℃ ⇒ 1.240 @20.0℃

基準値

電圧 :2.13~2.23v

比重 :1.230~1.250 @20.0℃

寿命または故障値目安:比重基準値または、電圧基準値を外れた場合

 

結果、このバッテリーは良好。

 

 

写真2

 密閉型

【点検事例:HSE-80-6】

計測結果

1セルの電圧 :6.37 v

内部抵抗: 2.00mΩ

 

  基準値

電圧: 6.30~7.20v

抵抗注意値: 3.0~4.0mΩ

寿命又は故障値目安 :4.0mΩ超

 

結果、このバッテリーは良好。

 

産業用エンジンメンテナンス.comでは、消防点検用フォーマットに則り、

バッテリーを専用のバッテリーテスターを使用し管理しています。

非常用発電機の定期点検ならびに、

消防法点検に対する対策・実施内容でお困りの方は是非当社にご相談ください。