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CASE: シリンダーブロックの再生
- 修理・加工内容シリンダーブロックの再生
- 業界大型トラック
- 部品名称シリンダーブロック
- エンジンメーカー三菱
今回はシリンダーブロックの再生の紹介です。
一般的にオーバーヒートで、歪み等の異常が疑われるのはシリンダーヘッドですが
シリンダーブロックも同様に歪みます。特に焼き付きや異常燃焼したエンジン等は注意が必要です。
まずは外観点検と亀裂がないか水圧検査を実施します。
水圧検査で異常がなく、歪みや腐食があれば最小限で上面研磨を実施します。
クリアランスの関係上、最小限で削りたいので少しずつ加工していきます。
この様に特に熱が掛かりガスケットが吹き抜けた跡がある場所は歪み量も多くなります。
これではシリンダーヘッドだけを上面研磨したとしても完全には直りません。
この様に上面研磨を実施しておくと、シリンダーヘッドとの合わせ面に不安もなくなります。
そして、小型中型エンジンのシリンダーブロックならこれで終了なんですが
大型エンジンにはシリンダーライナーという筒状の部品が組み込まれており
シリンダーブロック上面よりエンジンごとに決められた突出量が設定されています。
上面研磨により突出量が基準値より外れた場合には「カウンターボア加工」を行い
突出量を基準値に合わせます。
突出量が基準値になる様に切削加工し、いよいよライナーの組込みです。
全てのライナーが無事、組み込まれました。
組付け後、ライナー突出量の計測を行い基準値に加工されているのを確認し完了とします。
エンジンによっては上面研磨が出来ない物もありますが、傷みの少ない程度の良い物は
再生していきたいと思います。
シリンダーブロックの再生の紹介でした。
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