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消防点検:消防点検対象の非常用発電機とは?

非常用発電機にも消防点検の対象対象外があるのを御存じの方は意外と多くはおいでません。

今回は、その区別をどこでしているか?というお話です。

 

その違いは、非常用発電機からの給電先の負荷によって、決定されます。

この給電先によって、消防点検対象機か否かが決定されるのです。

 

結論から言うと、

   【防災負荷に給電している非常用発電装置は、消防点検の対象となる】

という事になります。

 

   

 

非常用発電機から給電される負荷は、次の2種類に分けることができます。

  1)防災負荷 :消防庁が規定している消火用の機器を作動させるための電源

  2)保安負荷 :直接、消火には関係しない。設置状況により、停電時に必要な電源

 

具体的に言うと、次のような負荷となります。

  1)防災負荷

     ① 消火設備

        ・水系消火設備:消火ポンプ(屋内/屋外消火栓設備)・スプリンクラー設備 等

     ② 避難設備 

        ・誘導灯 等

     ③ 消火活動上必要な設備

        ・排煙設備(ファン等)

        ・連結送水管(加圧送水ポンプ 等)

        ・非常用コンセント 等

     ④ 総合操作盤 

  2)保安負荷

     ① ビルや高層マンション等のエレベータ

     ② 公共施設(警察/消防署や官公庁支所)の通信装置

     ③ テレビ・ラジオ・携帯等のアンテナ中継所の電源

     ④ 病院の重要機器

     ⑤ 大規模・小規模店舗やコンビニ店などの冷凍・冷蔵設備、POSシステム等

     ⑥ 工場や設備等で、独自の停止できない機器(火力炉の冷却設備や避難施設等)

 以上のようになります。

 

 自家発電装置の種類には、

     ・防災専用非常用発電機

     ・防災・保安兼用非常用発電装置

     ・保安専用非常用発電装置

  があり、【防災専用非常用発電装置】と【防災・保安兼用非常用発電装置】が消防点検対象機器となります。

      ※ 常用発電装置においても、防災負荷に給電する装置もあります。

 

 つまり、防災負荷がある施設では、非常用発電装置の設置が義務付けられているという事になります。

 ちなみに、防災負荷に給電する自家発電装置は、【自家発電設備認証委員会(日本内燃力発電設備協会)】に適合が認証された

 非常用発電装置という事になります。

 

 ※ ただし、保安専用非常用発電装置においても、上記の通り、設備にとっては重要な負荷への給電であり、

   停電によって停止させることはできないので、少なくとも 毎年1回は、計画された【メンテナンススケジュール】に基づき、

   点検整備を行う必要があるということは言うまでもありません。

 

 

 

 

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