産業用エンジンメンテナンス.comの エンジンメンテナンス よくあるご質問
- 冷却水・クーラントが減る?
産業用エンジンメンテナンス.comのお問い合わせでよくいただく
『冷却水・クーラントが減少する』
という事例です。
どこに漏れているか?
クーラントの減少は
・ラジエターの液面計
・保護センサーの警報
等で確認することができます。
では、減ったクーラントがどこに漏れているか?
①エンジン内部
②エンジン外周
③上記以外
大きく3つに分かれます。
①エンジン内部の場合。。。
クーラントがオイルに混入して、エンジンの稼働後はオイルが白濁します。
オイルレベルゲージのオイルの質感でわかる場合があります。
主な原因は、
・湿式ライナーのパッキン劣化
・インジェクタースリーブの不具合
等があります。
部位の特徴としては、油圧がかからない冷却系統のシール異常と言えます。
例えば油圧がかかる冷却系統で代表的なものにオイルクーラーがありますが、
このオイルクーラーに損傷があると、クーラント側にオイルが混入することになります。
オイルへのクーラント混入は、放置するとオイルの劣化から摺動部の焼き付きが始まります。
②エンジン外周の場合。。。
ラジエターを含む冷却水系統全てが調査対象です。
目視で漏れ箇所を特定する必要があります。
わかりにくい場合は、現象液が役立つ場合もあります。
多くのパターンがあるので、都度、原因を特定して修繕となります。
③上記以外の場合。。。
あまり多くはないですが、吸排気系統と冷却系統が交わる部位での不具合です。
例えばインタークーラー・アフタークーラーのような燃焼室前の熱交換装置です。
微量の漏れであれば、排気されますが、漏れ量が多くなると、ハンマーを起こします。
また最近であれば、EGRクーラーという、燃焼室後の熱交換器もあります。
この部品にもれが発生すると、燃焼室も通過せず、排ガスと一緒に開放されるため、
ほぼ痕跡が残らない、完全犯罪のような不具合が発生します。
産業用エンジンメンテナンス.comでは、電話でのヒアリングに始まり、現地調査も行います。
【参考:冷却系統図】