エンジンメンテナンスにおける基礎知識

こちらは産業用エンジンメンテナンス.comが紹介する、

排出ガスの後処理装置に関する基礎知識です。

 

今回紹介するのは、『 EGR  』といわれる装置です。

 

EGRとは、、、

 Exhaust Gas Recirculationの略で【 排出ガス再循環 】と直訳できます。

 EGRは、ディーゼルエンジンにもガソリンエンジンにも使用されるメカニズムですが、

 ここではディーゼルエンジンに対する役割として説明します。

 

EGRの仕組、、、

 簡単に表現すると、燃焼後の排出ガスの一部を吸気ラインに戻し、

 新たに吸った空気と混合させて再燃焼させるシステムです。

 

 1.吸気 ⇒ 2.燃焼 ⇒ 3.排気 ⇒ 4.(冷却) ⇒ 1.吸気 ⇒ ループ

 

 上記が一連のフローとなり、排出ガスを吸気ラインに戻すことでゆるやかな燃焼を

 可能としています。

 排出ガスを排気ポートから吸気ポートに還流させる際に、

 冷却工程をはさむことで効果が更に増大します。

 

 

 

EGRの役割、、、

 ≪燃費向上≫や≪冷却損失の低減≫効果も期待できますが、

 ディーゼルエンジンにおける最大の役割は、≪ NOxの低減 ≫ です。

 今まで紹介した

 排出ガス後処理装置 【SCR編】

 排出ガス後処理装置 【DPF編】

 でも触れましたが、昨今ディーゼルエンジンの排出ガス中に含まれるNOx低減が叫ばれる中で、

 EGRの存在は、その目標に大きく寄与します。

 

 EGRの仕組みの中でも説明したように、排出ガスを吸気ラインに戻すことで吸気中の酸素濃度が

 低くなり、燃焼がゆるやかとなります。

 言い換えれば、燃焼温度が低下するということです。

  ディーゼルエンジンにおいて燃焼温度の低下は、NOxの低減に直結します。

 

ただし、、、

 排出ガスの戻し量が過多となれば黒煙吐出につながるリスクもあるため、極めて正確な制御が

 要求されるというデメリットも存在していることにも注意しなければいけません。

 また、NOxとPMは相反関係にあるため、制御を間違えれば、

 排出ガス中の有害物質の増加にもつながります。

 

近年では、、、

 この複雑かつ正確な制御をエンジンコントローラー等で燃料系・過給系・触媒系と、

 並行して行うことで、NOx量とPM量の最適なバランスを保ち、

 理想的な排出ガスとなるよう調整しています。

 

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