エンジンメンテナンスにおける基礎知識
発電機の銘鈑からわかる情報
写真は、PG78QYの発電機の銘板です。
78は、装置の出力(kVA)
Qは、メーカーのシリーズ機種
Yは、長時間型
Xは、短時間型(1時間)
を表しています。
燃料タンクがパッケージ内に設置されている短時間型であれば、
【PG87QX】
となります。
発電機の銘板に書かれている内容は、以下の通りとなります。
水道冷却方式 ラジエータ方式
(地下冷却方式やリモラジ方式) (パッケージ内にラジエータがある)
出力 電流 出力 電流
1時間 〇〇/〇〇kVA 〇〇/〇〇A 〇〇/〇〇kVA 〇〇/〇〇A
左側は50Hz / 右側は、60Hz 左側は50Hz / 右側は、60Hz
連続 〇〇/〇〇kVA 〇〇/〇〇A 〇〇/〇〇kVA 〇〇/〇〇A
左側は50Hz / 右側は、60Hz 左側は50Hz / 右側は、60Hz
一般的に、
非常用発電装置の出力は、kVA
常用発電装置 の出力は、kW
で表示されるのが業界の慣わしとなっています。
★ ディーゼルエンジンのコージェネレーション常用発電装置や
現在のガスエンジンのコージェネレーション常用発電装置発電装置においては、
【非常用発電装置兼用機】となっているものが多くありました。
このような場合は、非常用発電装置としての出力も【kW】で表現されます。
さて、出力単位の【kVA】は、
出力:kVA = √3 × 電圧(V)× 電流(A)
出力: kW = √3 × 電圧(V)×電流(A)× COSθ(力率)
のため、本件の場合
・電圧:220V ・電流:205A ・力率:0.8
と銘板に刻印されています。
よって、
出力:kVA=√3×220V × 205A ÷1000 ≒ 78 kVA
出力:kW =√3×220V × 205A ×0.8÷1000 ≒ 62kW
となります。