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CASE: 海外製ディーゼルエンジンのシリンダーブロックの修理
- 修理・加工内容シリンダーブロックの腐食修理
- 業界発電機
- 部品名称シリンダーブロック
- エンジンメーカーMAN
今回ご紹介させて頂く事例は、海外製ディーゼルエンジンのシリンダーブロック
の修理に関してです。
シリンダーブロックには種類が有り、シリンダーボアが一体加工された一般的な
シリンダーブロックと、シリンダーライナーを挿入するタイプが有りますが、
今回はライナー挿入式で、更に湿式タイプのシリンダーブロックの修理事例となります。
写真のように、湿式ライナーブロックは上下Oリング部に腐食が発生する事が
多々見受けられます。この状態を放置しておくと、エンジン内に冷却水が
混入する恐れがあります。
弊社では、このような場合は腐食部をボーリング切削し(段付け加工)
切削寸法に合わせスリーブを製作し、切削部にスリーブを圧入後改めて
仕上げボーリングを施す修理を行っています。(下、写真参照)
ボーリング切削機で腐食部を
切削加工する。
切削内径に合わせスリーブを製作。
(内径に対し0.04~0.07mmの
圧入代で製作)
プレス機でスリーブを圧入
今回紹介の加工部分はライナーツバの挿入部と言う事で、内径仕上げ後に
圧入スリーブが元の段付き高さより高い状態である為、
ライナーの吐出を規定内に収める為に高さ調整の加工を施します。
(通称 カウンターボア加工)
全ての加工が終了した状態が下の写真となります。
上面の状態が悪い場合は、更に平面研磨を施工する場合もあります。
腐食の進行具合は冷却水の管理が全てだと思うので、やはり日頃の点検と
定期的な冷却水の交換が必須だと考えます。
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