産業用エンジンメンテナンス.comの溶射事例 詳細
CASE: 搬送機の駆動ギアへの特殊合金溶射
- 目的部品の長寿命化
- 業界粉砕を伴う製造業・リサイクル業
- 対象搬送機の駆動ギア
- 溶射材料金属溶射
粉体伴う搬送機のコンベアのギアに対し、粉体などの噛み込みによる摩耗で、溶射にて長寿命対策を行いました。
使用環境は粉砕機の近くで振動による粉塵が舞う中で、搬送用チェーンとギアに粉塵が噛み込み摩耗してしまうといった状況です。
純正部品では摩耗対策としてギアに高周波焼入れを施されていますが、あまり効果がないようで早期に摩耗してしまっていたようです。
今回は、超硬溶射では固すぎて異物が噛み込むと割れる可能性が高い為、厚膜が出来、割れや欠けなどがおきにくい特殊合金の溶射の0.5㎜の膜厚のコルモノイ系の自溶性合金にしました。
自溶性合金とは、溶射後にバーナー等で再溶融させ緻密で母材と冶金結合し高い密着力を得られます。
また、コルモノイ系は超硬ほどは硬くないのですがカジリや欠けに強い被膜になります。
使用後の最終結果は聞けていないのですが、途中経過では摩耗が少なく良好で順調とのことです。