産業用エンジンメンテナンス.comの溶射事例 詳細
CASE: スネークポンプローターへの超硬溶射
- 目的部品の再生・修理
- 業界製紙業
- 対象スネークポンプロータ
- 溶射材料超硬(サーメット)溶射
粘度の高いスラリーや液体を脈動無く搬送供給できる特徴のスネークポンプですが
薬品が含まれ腐食環境に固形物も多いものになると、スネーク状のローターの摩耗が激しい場合が有ります。
本件は製紙業で使用されたSUS製のローターにハードCrメッキが施されており、長寿命化の対策がされた物になります。
下記写真はメッキ剥がしをした後の摩耗の大きい部分です。
下記写真は、細かい傷も含め全て抵抗溶接にて肉盛りし形状復元した後に超硬(WC/10Co/4Cr)を溶射したものです。
その後に各種ダイヤモンド工具を駆使し磨き上げた状態になります。
耐薬品性にも強く、耐摩耗性の高いWC/10Co/4Crの超硬が溶射されたローターは殆ど摩耗しなくなったようです。
相手側のステーターはゴム材でこれだけの交換でメンテナンスが楽になったとのことでした。