産業用エンジンメンテナンス.comのエンジントラブル対応事例一覧産業用エンジンのトラブルを幅広いサービスで解決してみせます!
CASE: 出力低下・マフラーから白煙吐出、、、、原因は!?
- トラブル内容エンジン出力低下
- 業界建設機械・鉱山機械
- 使用業界土木
- エンジン出力140kW
-
グロープラグ用の圧縮圧力計測工具
-
圧縮圧力の計測
こちらは産業用エンジンメンテナンス.comで対応した、
ディーゼルエンジンのトラブル対応事例です。
このエンジンは、機械稼働中に突如として、
『 出力低下し、排気から白煙吐出した 』
とのことで調査のご依頼がありました。
追加情報として、『 ブローバイから多量のオイルを吐出している 』とも、、、
症状からすれば
≪シリンダーとピストン周りの不具合≫ もしくは ≪ターボチャージャーの故障≫
が原因でしょうか。
このような際には、エンジンの圧縮圧力の計測が有効です。
特殊工具を取付し、圧縮圧力を計測することで、
シリンダー内の良否を確認することができます。
本件では、圧縮圧力を計測し、
・計測値が良好であれば、ターボチャージャー交換
・計測値が不良であれば、エンジン分解整備
を実施する方針で対処することとしました。
ちなみに、、、
圧縮圧力の計測工具の取付箇所は、以下2点が主となります。
・燃料噴射ノズル(インジェクター)下穴
・グロープラグ下穴
実際に計測してみると、、、
No.1 ⇒ 2.9
No.2 ⇒ 2.8
No.3 ⇒ 2.0
No.4 ⇒ 2.9 (単位:MPa)
と明らかにNo.3気筒部の低下が確認できました。
ここで重要となるのが、圧縮圧力の ≪基準値≫ と ≪限度値≫ です。
気筒ごとの比較も有効ですが、やはりエンジンメーカーが定める数値で検証することが最善です。
このエンジンでは、
基準値・・・3.0MPa / 限度値・・・2.3MPa
と、No.3気筒がNGであると判断できました。
分解してみると、、、
ピストンの状態は思ったほど悪くはありませんが、シリンダー内壁に縦傷が発生しています。
シリンダー縦傷の影響で、
コンプレッションリング機能低下 ⇒ 出力低下および内圧上昇に伴うブローバイ増加
オイルリング機能低下 ⇒ 燃焼室内にオイル上昇し、白煙吐出
が発生していたと推測されます。
結果として、当該エンジンでは、
シリンダーライナー・ピストン・ピストンリングを交換することで症状改善に至りました。
(No.3気筒部の圧縮圧力は、3.0MPaまで回復しました)
今回は、圧縮圧力の有効性をご紹介しましたが、
計測用の特殊工具を新たに製作する必要やエンジン構造によっては、
計測自体に多大な時間を要する場合もあります。
更に言えば、作業環境などにも影響されるため、
どのエンジンでも容易に計測ができるという訳ではありません。
エンジン構造や機械構造に依るところも大きく、
事前調査が必要となる場合がありますので、お気軽にお問合せ下さい。
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