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CASE: 非常用発電機から電源が給電されない
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お客さまから、
『停電になった際、非常用発電機は自動で始動するが防災負荷に給電されない』
というお問合せを頂きました。
【状況及び原因】
原因究明のため、現地調査に出向いた結果は、以下の通りです。
・模擬で停電信号(27)を入れると、停電確認カウント後(3秒後)に、非常用発電機は4秒以内に始動し、8秒以内に電圧確立までに至る。
・本件の【電源切替器:通称ダブルスロー切替器】は、非常用発電機のパッケージ内ではなく、キュービクル内に設置されている。
・非常用発電機からの電圧確立信号(84X)は、キュービクル側に発信している。
以上のことから、受け手側のキュービクル内電源切替器に不具合があるものと判断いたしました。
【対応処置】
キュービクル内の電源切替器の交換作業を実施いたしました。
本作業においては、
感電事故を起こさず、安全に作業を遂行すること
が、最重要課題となります。
基本的な作業手順は次の通りです。
① 非常用発電機において、自動⇒手動(試験)モードに切り替える。
その後、出力遮断器(52G)をOFFとし、バッテリースイッチ、制御電源、ヒータ電源、充電入力/出力電源をOFFとする。
② 事前に、お客様に連絡し、館内の機器やパソコン・電算機などをOFFにしていただく。
③ キュービクルの配電盤において、館内に給電している全てのNFBを、OFFとする。
④ キュービクル内の高圧の商電取り入れVCBをOFFにする。
⑤ 電柱から給電のPASSをカット(OFF)する。
⑥ 安全のため、商電取り入れ高圧遮断器の一次側母線に【短絡接地器具】を取り付ける。写真:ご参照
⑦ キュービクル内の作業該当切替器の一次側及び二次側の母線を、検電器で確認後、放電棒で放電処置する。
(実際には、最終でテスターで無電圧を確認する)
⑧ 絶縁衣、絶縁保護シート、絶縁手袋、絶縁靴など、安全保護具を用いて、交換作業を行う。
以上の通り、ダブル・トリプルの安全確認、チェックを行い作業を実施します。
電気工事士や高圧・特別高圧電気取扱いの有資格者で臨みます。
【結果】
交換後の状況が添付の写真です。
交換作業後は、上記の手順の逆で復旧し、実際に模擬で停電信号を入れて、非常用発電機から電源が給電されることを確認いたしました。
このように、電気(特に電源の)作業では安全対策と処置が最も重要な課題となります。
非常用発電機・ディーゼルエンジンのメンテナンスに関するお困りのことがあれば、産業エンジン.comを運営している中田エンジンにお問合せ下さい。
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