QSB6.7Tier4F VGTアクチュエータ交換作業 - 産業用エンジンメンテナンス.com

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こちらは、産業用エンジンメンテナンス.comを運営する中田エンジンが実施した

クローラードリルの故障修理の事例となります。

カミンズ社製ディーゼルエンジン、QSB6.7Tier4Finalを搭載したクローラードリルとなります。

今回、お客様から予防整備のご依頼がありましたのでご紹介します。

多数のフォルトコードが発報し出力低下したが、現在フォルトコードは発報していない。

とのことで過去に発報していたフォルトコードに起因する部品を交換させていただきました。

：VGTアクチュエータ交換作業

VGターボとは、エンジンの回転数に合わせてタービンハウジング内の排気ガスの流量を変化させ、低回転から高回転まで最適な加給圧を確保する。という物です。今回交換するものは排気ガスの流量を制御するVGTアクチュエータという部品です。

当エンジンにはHOLSET社製のVGTアクチュエータが搭載されています。

ただボルトを緩め交換するのではなく、決まった手順に従い交換する必要があります。

アクチュエーターの取り外し

↓

ターボ側のバルブを指定の角度に動かす

↓

新品のアクチュエータをインサイトを使用しキャリブレーションを行う

↓

ターボチャージャーに取り付け後再度インサイトを使用し較正を行う

（エンジンによって取り付け方法が違います。）

交換後、フォルトコードの発報もなく作業完了しました。

今回は過去の不調から不具合部品を推測し、事前に部品交換作業をさせていただいたことで急な機械の停止や事故のリスクを未然に防ぐことができました。

現在使用できているからと過去の不調をそのままにしておくことで重大な故障や事故に繋がります。

日々のメンテナンスの際や使用時に気づいたちょっとした不具合も気軽にご相談ください。