産業用エンジンメンテナンス.comのメンテナンス・オーバーホール事例 詳細産業用エンジンのトラブルを幅広いサービスで解決してみせます!
CASE: CASE:三菱重工エンジン整備
- サービス名当社工場内 整備・オーバーホール
- 業界水産業
- エンジンメーカー三菱 エンジン
- エンジンサイズ551kw
こちらは、産業用エンジンメンテナンス.comで実施した、
三菱重工S6B5-MTKのオーバーホール事例です。
このエンジンは漁船に搭載されており、作業中に
・オーバーヒート
の不具合によって整備ディーラーに調査依頼をされたとのことです。
ディーラー殿で
冷却水の減少、
オイルの量の増加・白濁
を確認し、エンジンオーバーホールに至りました。
今回のエンジンは、舶用エンジンの為、通常の冷却システムとは異なります。
一般的な「冷却水(LLC)」の冷却は、ラジエター内を通過する際に、
空気との熱交換によっておこなわれます。
舶用エンジンの場合は、海水ポンプにより海水を取り込み、
ヒートエクスチェンジャー部で、海水との熱交換を行います。
エンジン内部で発生した燃焼熱は、冷却水を通じて適温に保たれています。
<エンジンがオーバーヒートする理由は?>
大きく分けて二つの要因が挙げられます。
原因1 冷却水の不足、冷却システムの異常
冷却水の漏れや冷却水量の確認不足によって
・冷却水量が適量ではない場合
オーバーヒートの原因に繋がることがあります。
また、「海水ポンプ」「ウォーターポンプ」「サーモスタット」といった
・冷却システムの基幹部品に劣化や故障がある場合
にも、正しく冷却が行われずオーバーヒートの原因に繋がることがあります。
原因2エンジンオイルの不足、オイル潤滑システムの異常
エンジンオイルにもエンジンを冷却する力があるので、
オイルの不足
オイルの劣化
などがあると冷却力の低下につながります。
またオイルに問題があると各部の金属部品が滑らかに動作しなくなり、
その摩擦熱によりオーバーヒートが引き起こされる場合もあります。
「オイルポンプ」「オイルホース」などの、
オイル潤滑システムの各部に劣化や故障がある場合
にもオーバーヒートの原因につながることがあります。
<本件の場合、エンジン内部で何が起きていたか?>
弊社工場でエンジンを分解を進めて行くと、6番ライナーに焼き付きが、ありました。
さらに分解を進めていくと、6番のピストンにも焼き付きがありました。
シリンダブロックを確認したところ、
6番のライナー部からの冷却水の漏れ跡を発見しました。
シリンダーブロックからライナーを取外し確認したところ、
ライナーOリング当たり面に、腐食がありました。
また、ライナーOリングにも、変形・劣化が見られました。
『 シリンダーブロックのライナーOリング当たり面の腐食 』 及び、
『 ライナーOリングの変形・劣化 』により、
冷却水がオイルに混入し、冷却水が不足し、オーバーヒートしたと推測されます。
湿式のシリンダーライナーに使われているガスケット・Oリング類は、
経年劣化は避けられません。
メーカーが指定する運転時間・経過年数等の判断で定期整備を行うことをお奨めします。
産業用エンジンのトラブル対応についてお困りの際は
当社にお問い合わせ下さい。
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