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CASE: 非常用発電装置(PX-95ESR(BB)) 擬似負荷運転
- サービス名保全・点検・診断
- 業界港湾施設
- エンジンメーカーいすゞ エンジン
- エンジンサイズ72kW
こちらは、産業用エンジンメンテナンス.comを運営する中田エンジンが実施した
非常用発電機の擬似負荷運転試験の事例となります。
ニシハツ社製のパッケージ型非常用発電機
(パッケージ型式:PX95ESR(BB)、エンジン型式:6BG1T)で、
擬似負荷装置を使用した、消防法に基づく負荷運転の依頼を頂きました。
負荷運転は、実負荷もしくは擬似負荷装置により定格出力の30%で運転し、
日ごろの無負荷運転で蓄積されている未燃焼物を吹き飛ばしたり、
機器の漏油や音、振動、熱、排煙などに異常がないか確認したりするための点検です。
消防法における運転性能に係る点検方法の一つとして1年ごとに実施することが義務付けられていますが、毎年の予防的保全整備を行っている場合は周期が延長され、6年ごとに実施することとなっています。
擬似負荷装置は、小型で分解可能なタイプを使用します。
分解すれば一人で運べる大きさになるため、狭い通路や階段などがあっても負荷装置を持ち運ぶことができます。
負荷装置からは熱風が出るため換気のいいところに設置し、発電機と配線を接続します。
発電機側の接続箇所付近には商用電源からの活線がきており感電の危険あるので、絶縁シートでしっかりと安全養生をしてから接続作業を行います。
負荷運転では、無負荷→10%→20%→30%と段階的に負荷を上げていき、
各負荷での振動、騒音、温度等運転データを採取していきます。
計測後はゆっくりと負荷を落としていき、無負荷でクーリングダウンさせてから停止し、配線を復旧します。
今回の擬似負荷運転では計測値に異常はなく、
負荷がかかった状態でも発電機が正常に始動、運転、停止できることが確認できました。
また、納入後2年目のため、排気の黒煙白煙等も見られませんでした。
非常用発電機は日頃のメンテナンスで無負荷運転をしていても、いざ停電して負荷がかかると出力があがらない、異常が出て止まってしまうということもあります。
もしもの時、確実に、安全に使用できるよう、6年ごとの負荷運転の実施を推奨します。
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